HYBEの元最高投資責任者(CIO)であるキム・ジュンドン氏は、パン・シヒョク会長と共に同社の不正上場計画を主導したとみられています。しかし、起訴を避けるためか、今年6月から米国に滞在しており、潜伏状態にあるとの報道が出ています。
投資銀行業界と捜査当局によりますと、10月22日現在、ソウル地方警察庁金融犯罪捜査隊は不正上場疑惑に関連してキム氏への直接捜査を続けていますが、依然として連絡が取れていない状況です。
警察は今年夏頃から、2020年のHYBE上場直後に株式を売却し、不正に利益を得た疑いでパン・シヒョク氏を含む5人を捜査してきました。しかしキム氏は6月頃に米国へ出国し、その後は召喚要請にも応じていません。キム氏は米国国籍を保有しているため、韓国警察が直接事情聴取することは難しいと見られています。
一方、投資銀行関係者は、数十億ドル規模の利益計画の中核人物がキム氏であると指摘しています。2019年頃、キム氏やパン氏らは「Big Hit Entertainmentは上場の予定がない」と株主に説明し、株式売却を促しました。その後、自らが設立したプライベートエクイティファンドを通じて多くの株式を確保していたとされています。
そして2020年のHYBE上場後、彼らは保有株式の約9.16%を売却し、約3,600億ウォン(約381億円)の利益を得ました。そのうちキム氏個人の取り分は約1,000億ウォン(約106億円)に達したとされています。また、パン氏についても別途約1,900億ウォン(約201億円)を着服したと報じられています。
ソウル地方警察庁は今後、韓国内に滞在している他4名の容疑者とパン氏について、さらに追加捜査を進める予定です。
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