BTSが新曲「Merry Go Round」のミュージックビデオをSpotify限定で公開したことで、ファンの間では「なぜYouTubeではなくSpotifyなのか?」という疑問が広がっています。
今回のSpotify限定公開は、近年音楽業界で広がりつつある“プラットフォーム独占コンテンツ戦略”の一環とみられています。
Spotifyは近年、音楽配信サービスからさらに進化し、MVやパフォーマンス映像、ポッドキャストなど映像コンテンツの強化を進めています。K-POP分野でも独占映像を増やしており、Premium会員向けの特別コンテンツを積極的に展開しています。
BTSの「Merry Go Round」MVもSpotifyのK-Pop ON! Hubを通じて公開され、一部地域ではPremium会員限定で視聴できる形となりました。
SpotifyにとってBTSは世界最大級の集客コンテンツです。独占コンテンツを提供することで、ユーザーの利用時間増加や会員獲得につなげる狙いがあると考えられます。
一方でHYBEもSpotifyとの協力関係を強化しています。今年3月には、HYBEとSpotifyがグローバルコンテンツパートナーシップを締結し、Spotify上でオリジナル動画ポッドキャストを展開することを発表しました。
さらにBTSは今年、Spotifyとの共同イベント「Spotify x BTS: SWIMSIDE」を開催するなど、両者の協力関係はこれまで以上に強まっています。
こうした背景から、「HYBEとSpotifyの戦略的提携の延長線上に今回のMV公開がある」と見ることはできます。しかし、それはあくまでビジネス上のパートナーシップであり、「癒着」や「特別扱い」と断定できるものではありません。
むしろ今回の事例は、YouTube一極集中だったMV公開のあり方が変化し、SpotifyやApple Musicなどの配信サービスが映像コンテンツのプラットフォームとして存在感を高めていることを象徴する出来事と言えるでしょう。
BTSのMV公開は、単なる1本の映像リリースではなく、音楽業界における新たなプロモーション戦略の実験としても注目を集めています。



