BTSのRM、APECで文化の重要性を強調　世界のリーダーにクリエイター支援呼びかけ

10月29日、BTSのRMはAPEC CEOサミットの文化セッションで講演を行い、K-POPが世界的な成功を収めた理由について洞察を共有し、世界のクリエイターへの支援をリーダーたちに呼びかけました。

APECの議題における「文化産業」の地位向上に誇りを示し、RMは次のように述べました。

「クリエイターとして、今年、文化が主要な議題として認められたことに、深い誇りと大きな期待を感じています。私は本当に幸運でした。

素晴らしい6人のBTSメンバーに出会い、私たちがやりたい音楽を全面的にサポートしてくれたプロデューサーのパン・シヒョク氏と出会い、そして私たちの音楽を単なるエンターテイメントとしてだけでなく、人生の言語として受け入れてくれる世界中のARMYに出会いました。

彼らの国境を越えた情熱が、私に全く新しい道を開いてくれました。おかげで、ビルボード・ミュージック・アワードやグラミー賞といった世界的な授賞式だけでなく、国連総会、ホワイトハウス、そして今、このAPECの舞台でも話すことができるようになりました。

10年前、私たちが今日ここに立つ栄誉にあずかれるとは想像もできませんでした。皆さんは、自分の母国語ではない言語でテレビやラジオで音楽を聴いたことがありますか？英語圏で韓国の歌を聴くことがどれほど大変か、文化的な壁がどれほど高いか、私は身をもって知っています。

私たちが『韓国のアーティスト』として紹介される時は、さらに大変でした。私たちの音楽について聞かれる代わりに、『あなたは北朝鮮出身ですか、それとも韓国出身ですか？』『韓国は一体どこにあるんですか？』といった予期せぬ質問をよく受けました。音楽について話す前に、まず国について説明しなければなりませんでした。しかし今日、私がここに立っているのは、ARMYのおかげでこうした壁が打ち破られたからです。彼らは私たちの音楽を通して、国境や言語を超えてコミュニケーションをとっています。

ビビンバがご飯と野菜、肉、調味料を混ぜ合わせるように、K-POPはヒップホップ、R&B、EDMといった西洋の音楽要素と、韓国独自の美意識、感情、そして制作システムを融合させています。

K-POPの成功は文化的な優位性によるものではありません。多様性を尊重し、グローバル文化を受け入れながら、韓国のアイデンティティを守り続けてきた結果です。

私たちは皆、文化と芸術を愛し、それらが呼び起こす感情を通して繋がっています。クリエイター、そしてアーティストとして、世界中のクリエイターが活躍できるような経済的支援と機会を提供していただきたいとお願い申し上げます。次世代への投資は、経済面だけでなく文化面も考慮に入れるべきです。芸術と文化は人々の心を動かし、多様性と包容性を迅速に伝える力強い原動力です。

私は、文化と創造性を通して包容性と成長を促進するというAPECのビジョンを支持します。アーティストとして、皆様が創り出す機会を自由に探求し、音楽を通して勇気、希望、そして包容性の価値観を広めることで貢献していくことをお約束します。」