歌手カン・ダニエルが、コンサート収益の不足をめぐる裁判で、Genie Musicに約4,000万円(4億ウォン)を支払うよう命じられました。しかし、現在の所属事務所ARAは「不当な判決」として強く反発しています。
ソウル中央地裁第31民事部は8月25日、Genie Musicがカン・ダニエルと前所属事務所KONNECTエンターテインメントを相手取り起こした約7億1,000万ウォン(約7,100万円)の損害賠償訴訟で、Genie Musicの一部請求を認めました。
契約内容と収益不足
Genie MusicとKONNECTは2022年6月、カン・ダニエルのコンサート契約を締結。Genie Musicが約22億ウォン(約22億円)を前払いする代わりに、2023年6月末までに25公演を開催することが取り決められていました。
しかし実際の公演収益は約14億8,000万ウォン(約14億8,000万円)にとどまり、前払い金に届きませんでした。
裁判所は、カン・ダニエルが契約関連文書に署名していたことから、損失に関して彼とKONNECTが連帯責任を負うと判断しました。
アーティスト側の主張
ただし裁判所は、
- 問題が契約終了から数か月後に提起されたこと
- ダニエルが予定された公演をすべて終えたと考えていたこと
- 追加公演の要請を受けていなかったこと
などを理由に、全責任を彼に負わせることはできないと認めています。
現在の所属事務所ARAは声明で、
「契約は会社間で結ばれたものであり、アーティスト個人に責任を負わせるのは極めて異例で根拠のない判決です」と反論。さらに「予定された26公演はすべて終了しており、追加公演の要請もなかった。不当な判断であり、控訴審で是正されることを期待する」と述べました。
背景
カン・ダニエルは「Wanna One」でブレイク後、2019年に独立事務所KONNECTを設立。しかし内部抗争の末、2023年6月に解散。その後、新事務所ARAと契約し、活動を続けています。