韓国金融委員会傘下の証券先物委員会(SFC)は7月16日、HYBE会長のパン・シヒョク氏と元幹部数名を、資本市場法違反(詐欺的な不公正取引)の疑いで検察に告発・送致しました。
SFCによると、パン氏らはHYBE(旧Big Hit Entertainment)の新規株式公開(IPO)の過程で、既存株主に対して「IPOは延期される」と誤認させ、株式を特定のファンドに売却させた疑いがあります。
そのファンドは、HYBE幹部が設立・出資した資産運用会社によって運営されており、株式の転売益のうち30%をパン氏が受け取る契約があったとされています。その結果、パン氏は約4,000億ウォン(約2億9,000万ドル)の利益を得たと報じられています。
この利益分配契約は、2020年のIPO時に提出された公式の証券届出書に記載されておらず、SFCはパン氏がファンドとの関係を隠していたと判断しています。
今回の措置は、金融当局として最も重い処分にあたります。また、現政権下で大企業の幹部が制裁を受けた初のケースとなりました。
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