「政治的な意図？」カリナの削除された投稿に韓国ネットが騒然

韓国では6月3日に大統領選挙が予定されており、アイドルを含む著名人たちがSNSでの発言や投稿に細心の注意を払う状況が続いています。何気ない投稿が、特定の政治的立場を示すものとして誤解される可能性があるためです。

そうした中、aespaのカリナが5月27日に投稿した写真が議論の的となりました。彼女は東京の街中で撮影された写真をインスタグラムにアップしましたが、その中で背番号「2」がプリントされた赤いジャージを着てポーズを取っていました。この投稿は、政治的メッセージを含んでいると指摘され、公開後まもなく削除されました。

批判が起きた背景には、韓国の政界における象徴的な要素があります。赤は保守系政党「国民の力」のシンボルカラーであり、2番は同党から出馬するキム・ムンス候補の投票番号でもあります。そのため一部のネットユーザーは、カリナの投稿を「政治的な支持表明」と見なしたのです。

さらに波紋を広げたのは、彼女が別の投稿で使ったバラの絵文字でした。一部ではこの絵文字が、2017年の「バラ大統領選挙（春に行われた大統領選）」を連想させると主張されました。この選挙は、朴槿恵前大統領の罷免後、5月に実施された異例のもので、当時「バラが咲く季節の選挙」として知られていました。

こうした象徴性の強い表現が重なったことで、カリナの投稿は一部ユーザーの間で過剰に政治的意図を持つものと受け止められ、議論が拡大した形です。

この投稿は、韓国のネットユーザーの間で議論を巻き起こしています。