9月27日、韓国証券保管振替院によるとHYBEの転換社債のプットオプション請求権が80%を超え、現時点でHYBEが11月に支払うべき金額が3,243億ウォン(約350億円)計上されています。
このニュースを箇条書きで整理していきたいと思います。
■転換社債による請求予定金額
・HYBEが発行した転換社債のプットオプション行使率が80%を超え81.08%に達した
・プットオプションとは、一定期間後に債券元本の早期償還を認める早期償還請求権
・HYBEが早期償還日(11月5日)に投資家に返還しなければならない金額は約3,243億ウォン
■発行された転換社債について
・HYBEの第3回転換社債は2021年11月、4,000億ウォンで発行された
・転換価格は当時の基準株価(35万ウォン)の110%である38万5,000ウォンに設定された
・5年満期債券だが、早期償還が可能→11月5日が早期償還日となった
・HYBEの株価は第3回CB発行以降、下落傾向
・26日終値時点でHYBEの株価は転換価格の半分以下の16万9,900ウォン
■転換社債大量購入の未来アセット証券は早期償還を選択
・未来アセット証券は転換社債発行時に総数量の3,900億ウォンを買い入れた
・未来アセット証券は2,400億ウォンを他の投資家に売却し、1,500億ウォンを直接投資
・残りの100億ウォンは、HYBE傘下のレーベルであるPLEDISエンターテインメントのハン・ソンスが投資した→傘下レーベルのため、早期償還を回避可能
上記を整理すると11月5日に最大4,000億ウォン(433億円)の請求を求められる可能性があるということになります。これはCDの売上で返済できるような額ではありません。これを返済するための方法として3つの方法が考えられます。
①銀行からの借り入れで返済する
②HYBE内の流動資産で返済する
③その他の資金繰りで返済する
①について、借金の返済に銀行が融資するとは思えないので困難です。
②について、韓国格付けによると、今年6月時点でHYBEの現金資産は別途2981億5,100万ウォンとのことで資金として不足しています。また、35億円でアメリカのPR会社を買収しているため、この金額は目減りしていると思われます。
つまり③を検討する必要があると思われます。そのため、社内資産の売却などが今後活発になると思われます。また、第4回の転換社債も資金繰りとして検討対象になると思いますが、HYBEの株価は上がったり下がったりしながら緩やかに下がり続けていますので、前回のような資金調達が難しい状況になっています。
実際、第4回転換社債の発行条件は良くいため、新たな投資家を探すのに苦慮している様子です。
HYBEの転換社債プットオプションの行使率はHYBEの悪いニュースが続いている状況で今後も上昇すると予想されます。ミン・ヒジン前代表との熾烈な戦いが終わったわけではないが、ADOR所属アーティストのNewJeansが不透明な状況。
パン・シヒョク会長の私生活が会社のイメージを直撃し、BTSもグループ活動を本格再開する前にシュガの飲酒運転問題が浮上。 SEVENTEENもジョンハンの入隊を皮切りに、次々と入隊する予定。LE SSERAFIMもコーチェラでの歌唱力騒動に巻き込まれSNSコメント欄を封鎖、4thミニアルバム「CRAZY」は前作に比べ初動売上が31.5%減少しました。
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