BTSのメンバーが兵役入隊によりグループ活動を一時中断することを事前に知りながらHYBEの株式を売却した子会社の元社員に対し、第一審で執行猶予付きの実刑判決が言い渡されました。
ソウル南部地裁第13刑事部(キム・サンヨン裁判長)は7月22日、資本市場法違反の罪で在宅起訴された元Source Music社員のキム被告(37歳)に対し、懲役10か月・執行猶予2年・罰金2億3100万ウォンの判決を下しました。
同じく在宅起訴されたBig Hit Musicの元社員イ被告(33歳)には懲役6か月・執行猶予2年・罰金5100万ウォン、BELIFT LABの元社員キム被告(41歳)には懲役6か月・執行猶予2年・罰金6500万ウォンがそれぞれ言い渡されました。
また、裁判所は未公開の重要情報をもとに株式を売却し損失を回避した金額について、その相当分の返還も命じています。
HYBE傘下レーベルの元社員らは、2022年6月14日に発表された「BTSのチーム活動一時中断」の公表前に、メンバーのジンの入隊を含む情報を把握し、保有していたHYBE株式をすべて売却。これにより約2億3000万ウォンの損失を回避したとして告発されていました。
なお、BTSの活動一時中断が発表された翌日、HYBEの株価は24.78%急落しています。
裁判所は判決理由として、「芸能事務所にとって所属アーティストの活動は売上に大きく影響を与えるものであり、活動休止の有無は非常にセンシティブな事項」とした上で、「今回の行為は資本市場の公共性を損なう重大な犯罪であり、社会的に強く非難される可能性が高い」と述べました。
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